presented by むらせ歯科医院
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はじめに

色々な歯科医がいますが、多くの人が同じ障害にぶつかり、同じ悩みを持つのではないでしょうか。そんな時に自分の前を歩いた先人はどうしたのか、どのように考えたのか、その結果どうなったのかがわかるとしたらどれほど心強いでしょうか。また別の考えを聞くことで思いもよらない解決に気が付く事もあると思います。
このタルムードはそんな貴方の為に作りました。貴方が歯科医として、人生を歩んで行く上での羅針盤です。しかしタルムードはその最後のページは白紙になっている、自分の考えを持ってその最後のページには自分の意見を書き込まないといけないと教えています。本を読んでもそれを自分の物にして、自分の意見を持たなければ、それはロバが書物を背負って歩いているのと同じだとも言います。
貴方のタルムードを完成して下さい。

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余白

歯医者さんは何をする人か

患者さんを笑顔にする人。
笑顔にするのにあまりにも時間がかかる人は、自分が笑顔になろうとしてないだろうか。歯医者さんは歯を削ってお金をもらう人ではないですよね。自分に関心が向いているのか、自分以外の人に対して自分が出来ることに関心が向いているのかの大前提があります。自分に関心が向いている人は、結局何をやっても上手く行きません。その上で、まずは(1)痛くなく概ね食べることが出来るようにする事、(2)見た目がだいたい綺麗になっている事、これが最初。出来て65点。当たり前の事だけどもこれが意外と出来ていない。医学的な基本と、人としての常識をベースにしてその上に専門知識を積み重ねて行く必要がある。医学的な基本を学ぶ中で、その大変さに忙殺されて常識が欠落してしまう場合があるので、常識は意識して補う必要があるます。自分は医師だから少々常識が欠落しても良いみたいな考えは間違っています。むしろ多くの人が敬意を払う常識を持って、その上に常識ではどうにもならない所を補う目的で医学的な知識を学ぶ必要が有ります。
例えば、それなりにキャリアがあるのに、自分は正しい事をしているが、良くない診療、間違った診療をする人が多いから困るといった事を声高に言う人がいますが、それはどうでしょうか。私は常識としておかしいと思います。そうであるなら貴方の活躍できる患者さんが大勢いるわけで、謙虚に多くの患者さんのために働けば良いだけです。貴方も診療することで豊かになって行きます。一般の企業であれば、美味しいレストランが無ければ、レストランが参入してきますし、良い服が売られていなければ、アパレルが参入してきますし、住まいが足りなければ住宅関連企業がチャンスとして参入してきます。歯科医としてチャンスだと思えば良いだけのことです。
常識をベースにして、医学的な基本を守って、患者さんの為になる思いやりの心が有って、自分の日常生活に嘘や作りごとが無いなら診療はおかしな事にはならないはずです。人生そのものに価値のある輝きが有ります。

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余白

何故、歯医者さんになったのか

私は13歳、中学1年で将来自分が歯科医として診療している姿を思い浮かべる事が出来ました。ですから自分が歯科医になって自分の診療室を持って、患者さんの診療をする事は全く当然のことでした。なぜかと言われれば、それが自分の道だと思ったから、となります。しかし初めは借りた場所で、開業の借金が有って、毎日の診療に余裕はありませんでした。スタッフとの関係も信頼関係は出来ていませんでした。本当の意味でそれが現実になったのは50歳でした。本当の意味とは自社ビルで、スタッフに恵まれて、設備に恵まれて、経営が安定していて、気になるような借金は無く、仕事以外でも自分自身の人間関係が良く、その上で自分が正しいと信ずる診療を誠実に患者さんに出来ている状態です。
長い時間がかかりましたが、その時間も、経験も必要だったのかも知れません。
もちろんそれは、あくまでもある意味区切りであって、プロである以上永遠に進化が必要です。

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余白

歯医者さんの幸せ

幸せは会話が決定する事が分かって来ました。
会話を良くする事は物凄く大切です。
ちくしょう!今に見ていろ。あのヤロ〜。ふざけんじゃないよ。
これでは全く上手く行きません。
実際に声に出していなくても、人にそう言っていなくても、頭の中でこのような会話が行われていると、実際の現実の世界が上手く行きません。一人になった時、ふっと安心した時、どんな時でもこのような会話が出るという事は何かが上手く行っていません。
歯医者は素晴らしい仕事だな〜。患者さんが来てくれて有難いな〜。自分が出掛けて行くのでは無く、痛みが有るのに患者さんが自分から診療室に来てくれる。自分は恵まれているな〜。ほんとに感謝だな〜。
常に自分の頭の中でこの様に会話するのです。
この様に思えない時でも、このような会話をする事で現実がこの様になって行くのです。幸せだと思っていない人は、出会ったばかりの人や、知らない人に対して態度が良く、丁寧な言葉使いでも、前々から知っている人や、家族、兄弟に対しては酷い言葉を平気で使っているものです。親、兄弟はこの世に生まれて最初に出会う人です。最初に出会う人と円満な会話が出来ないと、その後に出会う多くの人と上手く行きません。すべての人ですが特に家族では良い会話が出来る関係を構築してください。
どうしても現実の生活の中で出来なくても、感謝の気持ちだけは失わないようにして下さい。家族がいなければ自分もこの世に生まれていないのですから。

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余白

開業医の一生

楽しみ

全てが楽しい。
恵まれた環境に生まれて、たくさんの援助をもらって資格を取り、自分が選んだ仕事が出来て、自分が選んだ美人女性スタッフに囲まれて、自分の手伝いをしてもらい、その上患者さんからはお金をもらって感謝までされる。
これで文句を言うようでは、生きていても意味が無いです(笑)。
さっさと転職して下さい。

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苦しみ

なし。
嘘です。
沢山あります(笑)
自分が選んだ仕事だけど、毎日朝早くから夜遅くまで大変で、自分が選んだスタッフだけど返事してくれなかったり、教えても治療の手伝いが中々出来ない。一方なんだか最近良くやってくれるし自分に対しても感じが良いと思ったら、ボーナスをあげるまでで、あげた後はなんだか返事もしてくれないし動きも悪い(笑)。
患者さんは思ったほどは来てくれないし、設備や給料は多くかかるけど、働いても働いても大変、ワーキングプアーだ、、、、。

これを是非とも楽しみに変えてゆきましょう。
同じ出来事も、自分のマインドが変わると違って見えてきますが、実際こうした状況に、こうしたマインドにならないようにするには、まず言葉から綺麗にしてゆきましょう。

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私のアルゼンチンタンゴの先生は足が4本あったらもっとすごい踊りが出来ると言いました。
私も手が4本あったらもっとすごい治療できると思います(笑)。
口も2つといわず、3つあれば、1つは目の前の患者さん、1つは隣のチェアーの患者さん、1つはスタッフや業者さん用に出来ます。。
でも口が3つもあったら、食べるものも3倍必要ですし、沢山喋るからうるさいでしょうし、歯磨きも大変です。手は2本口は1つで良いことにしましょうヽ(・∀・)ノ。

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迷い

時間は有限なので、ゴルフをやろうか、ギターでジャズをやろうか、タンゴダンスを頑張ってインストラクターになろうか、それとも海外にでも住んでみようか、ネットで稼ごうか、それとも、それとも、、、、歯医者を今まで通りこつこつとやろうか、、、、
仕事は商い、飽きない、というようですが、やはり仕事以外にも自分を活かすことは大事なことです。

色々な遊び、趣味をやりました。
人を傷つけるような遊びはしませんでしたが、面白いことはないだろうか、さがしていました。そして一つ一つ掘り下げて、アマチュアの上の方、プロの世界はどうなのかを覗くことが出来る辺りまでやったものが多いです。
年代順に並べてみると、
歯科医療、マリンスポーツ、オーディオ、テニス、ギター、ゴルフ、アルゼンチンタンゴです。
最後がアルゼンチンタンゴですが、これには驚きました。
恐ろしく面白いからです。
男女が抱き合って音楽に合わせて踊る、なんなんだこれ?
それが最初の印象です。
タンゴ中毒の人をアル中と言います(笑)。
アル中には段階が有って、(1)が週に1回のレッスンが2、3回になる。(2)が一度アルゼンチンに行ってみたいとか言い出す。(3)がアルゼンチンに住むという事のようです。
そしてこれは不治の病だと言われました。
そんな事は大げさだ、と思いましたがこれは大げさでは有りません。
私自身、始めて2年経ってインストラクターテストを受けて、ダメだったので一度やめようと思いやめましたが、やめていたのはその期間約1ヶ月、再び始めるともう止めれません。
悪魔のような面白さです。
音楽を聞いて、音楽に合わせて女性を抱きしめながら体を動かして踊る。
こんなまるで天国にいるかのような面白さは他にあるでしょうか。
初めは恐る恐るで、とてもしっかり抱きしめることは出来ませんでしたが、やれてくると、女性の足がまるで自分の足のように思えて来たりします。

歯科医はどうでしょう。
物を食べれる。これほど人にとって大事なことが有るでしょうか?
美味しいものを食べれない、これほど不幸な事は有るでしょうか?
美しい口元で、綺麗な言葉が話せる。これほど幸せなことが有るでしょうか?
歯がボロボロで、見た目が悪くて、発音にも障害がある。
これほど残念なことが有るでしょうか?
ですから、深く感動すること、診療室では毎日あるのです。
その人の人生、生きることに大きく関わる仕事です。

1000年生きていれるとしたら、ゴルフは100年、ギターは100年、アルゼンチンタンゴは300年、歯医者は500年。
歯医者ではその空間でどの患者さんとも真剣な会話が有るのです。
どの患者さんともクオリティー高く生きる感動を共有できるのです。
スタッフとも感動を共有できるのです。
もちろんどんな仕事も素晴らしいですが、仕事として歯科医ほど素晴らしい仕事は無いのではないでしょうか。

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余白

診療を取り巻く環境

お金

お金、要ります。
ざっと、3億。
要りますであって、有りますではありません。
これぐらいあると、良い治療が出来て、スタッフにも高いお給料を出してあげれます。
診療室が自己所有か、借りているのかは大きく違いが有ると思います。
住まいはどうにでもなりますが、歯科医院の場所を購入できると経営内容はずっと安定します。

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場所

一生懸命と言うのは一所懸命というそうです。
こつこつと同じ場所で頑張りましょう。

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内装

内装は大事です。
良心的な人柄だけど、能力はイマイチ、
能力は有るけど、人柄はイマイチ
建築関係はこんなふうに分かれることが多いです。
こんな場合は悩むところですが、恋人にする人、奥さんにする人のように毎日会う人は人柄を、内装のようにその時一回の人は能力を優先しましょう。
むらせ歯科の内装は自分で図面を書いて、それを仕上げてもらいました。
最初の村瀬歯科医院もそうしました。
最初の村瀬歯科医院は私が31歳で開業した時で、今のむらせ歯科医院の隣にありました。その時に期待して、期待して、お願いして出来上がった図面を見て正直ひどく落胆したのを覚えています。だから自分で図面にしてみたのです。自分の動線を考えて、何度も頭をひねって、ラフな図面を書いて仕上げてもらいました。自分でラフな図面を書く事は非常に大事です。自分で書かないようでは、自分にとって居心地の良い空間になるでしょうか?業者さんが一生懸命歯科医の為に良い空間を作ってくれるでしょうか?全部おまかせでは業者さんもどうしたら良いのか分かる訳が有りません。自分の事ではないのですから。
自分が使うクリニックを作るのですから、そのくらいのことはやらないとおかしいと思います。業者さんは自分で図面を書く先生は滅多に居ないと言います。私は2回やりました。現在のむらせ歯科は最後の最後まで自分の意見を反映させましたので、この壁を5センチあちらに動かすとこうなる、みたいなところまで詰めた図面になりました。自分で書いたのを基本にして、それ以上の図面を書ける人に出会えればそのクリニックは成功間違いなしです。

能力と人柄の話ですが、あまりにも欲深なので、私が、業者さんの担当者に貴方はピラニアみたいな人間だ、と本人にも面と向かって言って仕事の依頼は断った男がいました。能力はピカイチ、人柄は最悪でしたが、能力として気にいる人は最後まで彼一人だけ、色々検討しましたが結局そのピラニアに頼みました。
頼んで最初のお金を払った直後から、見積もりを間違えたと言い出し、お金の追加要求が繰り返されて、ほとほと疲れて頭にきましたし、完成以来一度も診療室にも来ませんが、良いものが出来上がったと思います。
10年経過して、どこか修理や修繕、リフォームしようと思っても、どこも直すところが無くて、綺麗な状態です。
ピラニアにまた会いたくは有りませんでしたが、彼以上に能力のある男はいないので、10年点検でピラニアの会社に連絡したところ、会社とも結局もめて退職したという事で行き先は分かりませんでした。ピラニアが担当した歯科医院からは二度と仕事の依頼は無いから始めての事ですと、新しい担当者が言いました。
素晴らしい能力、人柄をもち合わせている人もいるのかもしれませんが、なんでも有って当然は無理があります。

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機械

機械は大切です。
しかし最初は良い機械である必要はないと思います。
内装もボロくて良いと思います。
最初は貴方自身、貴方のやる気、人柄、能力、謙虚さ、若さで勝負してください。
あなた自身で勝負出来ないのでは、独り立ちした意味が有りません。
しかし、10年経過して、15年も経つと、内装は古くなり、気力にも変化が起こります。
そうなった時に、大きく投資して良い機械を揃えて下さい。
患者さんのお陰でクリニックが存続して来たのですから、お返しをする番です。
それからが本当の勝負です。
してもらったらして返すのが世の中の摂理です。
してもらったのにして返さなければその時は得しますがもうしてもらえなくなります。
10年経って、15年経って、改めて歯科医としてそれからもやってゆくのであるなら、それを生業として行くのであるのなら、そのタイミングで大きく投資しなければ、飛躍するチャンスは有りません。
そう出来るように、欲しいものはぐっと我慢できるのか、本当に自分は患者さんの為に歯科医院をやっているのかが問われます。

最初、貴方は院長に自分でなりたくてなったとしても、院長になってもらいたいとお願いされる人にならないといけないと思います。スタッフからも、地域の患者さんからも、是非院長になって下さいと選ばれる人になっていたら、経営難なんて有りません。スタッフが言うことを聞かないなんて有りません。誰よりも優れた能力と人格を持つことを目指して、誰よりも努力をする人が院長なのですから、周りに選んでもらえる人でいてください。

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患者さんとの人間関係

患者さんとの関係は良くて当たり前です。
プロですから。
問題がある場合は、

(1)無理やりに診療を勧めて患者さんの満足度が低い場合
(2)患者さんとしてきた人本人に問題がある場合です。

(1)の場合はプロとしての力量が足りないと思う必要が有ります。特に高額な診療は勧めるときに大いに注意が必要です。以前、インプラントの勉強会で、多くのインプラントを埋入している事を売りにしているある意味有名な歯科医が参加していましたが、何年も苦情を言われている患者さんがいて、困っているといっていました。
しかしその言い方は、痺れると、何年も苦情を言う患者がいて、受付に言いに来たり、電話で言われたり、手紙が来たり、ずっと言われて困っているんだよ〜、という言い方で、全く反省はしていませんでしたので聞いていて気分が悪くなりました。
自分の診療収入が少ないから高額な診療を勧めるのは詐欺です。
自分がその人だった時に、なるべく費用が安く実現できる診療方針を立てるのは当たり前の事であって、儲かるからこちらを勧めようでは、医師では有りません。
医師としての診断は絶対に誠実で、正しく、患者さんのためになると自信を持つことが出来る、院長として患者さんに選んでもらえるものでなくてはいけません。

(2)の問題がある人がたまに来ますが、そんな時は警察を呼びましょう。
むらせ歯科で移転リニューアルから12年で3回来てもらったことが有ります。
そのうち一度は警察官と本人が顔なじみでした。
今度はここに来たの〜?が警察官からの呼びかけでした。
ご本人はそもそも円満な関係を歯科医院と作ろうと思っていません。その道のプロですから自分だけでどうにか対応しよう、などとは思わないことです。

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スタッフとの人間関係

非常に大切です。
一人では出来ませんから。
院長としてスタッフに選んでもらえる力量、人格を備えれるようにしましょう。
しかし、
スタッフのことでは苦労しました。
とても、、、、。
思い返すと目も当てれないことも沢山有りました。
31歳で開業して、ずっと安定しなかったです。
人が変わらないとしても、我慢していました。
言いたいことを言わないで、なんとか保っていたのです。
今なら、解決策がわかりますが、当時はどうしたら良いのか、全く解決策が分かりませんでした。
現在のクリニックの場所に移転して(最初の村瀬歯科と10メートルの移転ですが)、それでもそれは変わりませんでした。なんとかこれからは安定して、スタッフに満足してもらえるようにしたいと思いましたが、やはりじっと我慢が大きかったです。しかし良い方に来てもらい2人で安定したかに見えた時にひどい事件が起こりました。2人では忙しかったのでもう1人経験者を採用したところ、彼女が来てから、みるみる雰囲気が悪くなって行きました。そしてこの人以外の2人が退職してしまうことになったのです。忙しくて1人採用したら元の2人が次々退職ですからビックリしました。さらに、その日、その採用した人にこう言われました。
「これで私のお給料は上がりますよね」。
どうやらみんなで辞めましょう、この仕事場はひどい待遇です、と彼女は2人を扇動してその気にさせておいて、自分はそのまま残り、さらには私に対して賃上げ交渉をしようと思ったようでした。
私はどうしたら良いか分からなくなりましたが、この時に、この人とは一緒に働けないと覚悟して、「悪いけど、大変だけど、お給料上がらないからむらせ歯科で働いてもらうのは難しいかもしれないですね」と言ってやんわりと帰ってもらいました。そしてその日から一人で診療、後片付け、掃除、電話全てをやることにしたのです。
恥ずかしい話、それまでどんな仕事があって、どれぐらい大変なのか、実はさっぱり理解していませんでした。
当時1日30人の診療をしていましたから、その忙しさはすさまじかったです。
私が走るので、患者さんまで一緒になって走ってしまうのです。
麻酔の注射をしている時に電話がなると、電話が取れないので、ずっと鳴り響いてハラハラするのです。初日に片付けを終わって帰り、夜12時過ぎになって自分のマンションで布団に入って寝るときに、「これは夢だろうか、現実だろうか、もし夢なら暫く時間を巻き戻してもらいたい。スタッフが2人で忙しかった時に巻き戻して欲しいと神様にお願いしたりしましたが、どうも夢ではないということは感じていました。このまま寝たら、明日が来てしまう、明日が来たら、また凄まじい1日が始まる、寝たくない」と思ったことをよく覚えています。
2日目の夜も同じことを思いました。
夜になると、寝るのが怖い、寝たくないと思ったのです。
そしてそれは3ヶ月続いたのです。
その期間は自分だけでした。
話しを聞いて手伝ってくれると言う方もいたのですが、中途半端に来てもらうとむしろ大変になってしまうのが分かりました。自分だけでやったほうが良いこと、手伝ってもらうと助かること、やってもらうなら、休まれたら困ること、色々なことが良く分かったのです。そうしてようやくどんな人にどんな時間帯に来てもらい、どんな事をやってもらえば良いのかが良く分かったのです。
すべての仕事が、自分が元々やるべきことだと認識できたのです。
以来ほとんど辞める人がいなくなりました。
面接に来たほとんど全ての方が働きたいと言ってくれて、さらに良い人が来てくれるようにもなったのです。
それまでの間、以前働いて頂いた方には本当に申し訳なかったと今は思うところです。
以来この10年は年々スタッフが充実して来ているのですが、それでも、大卒で働いてもらい常勤で勤続8年のスタッフが今度結婚することになりました。子供も欲しいと言いますし、そうすると他のスタッフも妊娠して結婚を決めてしまったり、新しい方にも常に来てもらえるようにする必要があるので、人事は何時までも課題が無くなりません。
私の今の目標は同業者の中で良い待遇にしてあげたいと思うところです。
そしてそれは現在かなり出来ていると思っています。
しかし待遇だけではありません。
スタッフの仕事ぶりも当然良い必要があります。
新しい業者さんが来ると、例えば電子カルテの業者さん、CTの業者さん、こんなにスタッフが一生懸命働いている歯科医院を見たことがない、と驚かれます。
今後も年々良い関係を作って行きたいです。

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業者さんとの人間関係

非常に大切です。
一人では出来ませんから。
技工所、材料屋さんともに開業以来30年だったりで、長く付き合っています。
技工士さんも知り合ったことは随分若かったのに今はいい年になったと思ったりしますが、自分もそうであることを忘れていたりして、スミマセン。
院長として業者さんに選んでもらえる力量、人格を備えれるようにしましょう。
材料屋さん、技工士さん、メーカーの人、関わる全ての人と円満には出来ない時もありますが、それを目指した方が良いと思います。

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余白

診療内容

私はギターを趣味にしていましたが、最初は真似から、コピーからです。
そのうち自分のオリジナルな音楽が出来るのが本物です。
2,5,10という数字を言われたことが有りました。
卒業して2年は習った通りに、5年もしたら自分なりのやり方を加えて、10年したらオリジナルな診療で大学以上の診療を目指すべきであるというものです。
これは顎関節症の山下敦先生から教えて頂いた内容です。

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保存

私は保存が好きです。

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修復

保存修復に行く予定はなかったのですが、偶然が重なって東京医科歯科大学、故総山孝雄先生の保存修復の門をくぐりました。
総山先生の後を継いだ細田先生 その後の田上先生、多くの優秀な先生と歯科医になったばかりの時にお話できた事は今においても私の財産になっています。
要するに悪いところを取って、代わりの物を詰める、それが歯科医療の基本です。
修復においては見える場所でやることが出来て、機能回復を実現できます。
たかが虫歯ですが、きちんとした機能回復は意外に出来ていないのであって、最近はマイクロスコープによって確認することが行われますが、細かく見てみるとがっかりすることも多いはずです。
あくまでも人は猿より少し賢いぐらいなので、神様が作った歯を安易に削ってはいけません。口腔内は温度の変化、大きな咬合の外力、審美的要求、この3つに対して合格点を取る必要が有ります。さらに人間は変化して行きます。これらを考えて上手に機能する充填を行う必要が有ります。
形成は綺麗、美しく、充填は環境に調和して機能する、そんな事を実現できたら80点です。小さなレジン充填でも止血が難しくて、血液が僅かに入ってしまい、次回に改めてやり直すこと今でもありました。
しかし、患者さんにクレームとして言われたりしてはプロとして恥ずかしいです。
患者さんは気がつかない、出来栄えに満足している、でも俺はそうではない。
自分に優しく、人に優しくという諺がありますが(笑)、患者さんのためにではなく、自分の手技の完成として、予定通りの治療が出来るようにしましょう。
コンタクトのある、臼歯部の充填について、私は無理があると思います。
マイクロスコープを使うまでもなく、重合収縮、止血、保険点数を考えると、出来なくはないけど、ルーティーンな治療にするには難易度があまりにも高いです。
俺様はこんなに凄いことをこんな激安保健治療費でやっているのだ、と自虐的に考えると、まるで自分は被害者のような気分になって、そうした言葉を言うようになって行きます。タルムードの最初に言葉が幸せを決めていると私は書きましたが、貴方が歯科医師をやっているのは、貴方がやりたいからやっているのです。
これではおかしいのです。
診療をやらせてもらっているという言い方も良くないと思いますが、自分はやりたくないけど患者の為にやってあげているという言い方は、もっと良くないです。
適正な利益がなければ、スタッフに良い仕事場を提供できません。
自分が精神的に健康でなければ、長く歯科医院が存続しません。
私は印象して自費ならEMAX、保険ならパラを勧めています。
日本人はとても協調性があるので、良い人が多いのです。
保険診療で1年後に入れ歯のクラスプが折れたりしても、安いし、仕方がないと考えてくれて、責任とれ!といったトラブルになったことは有りません。

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ペリオ

ペリオ(歯周病)において、原理原則はむつかしいものでは有りませんが、ここに外力、咬合力へのコントロールが入ってきますので複雑になります。
原理原則は、歯の周り、特に歯茎に接する部分の歯をきれいにする。
これに尽きますが、実際にやることが難しいのであって、それをレクチャーできて、結果として改善できる人が歯科医です。
言い訳は言えないところで、ポケットの中を歯間ブラシで磨くような歯科医が自分の歯であっても難易度の高いことも、適切に説明すると驚く程患者さんはやってくれます。
良くならないのは全て自分の責任、上手く行くのは全て人のお陰です。

咬合力の影響が少ない場合、垂直的な力が基本であり、側方からの力が加わらないように注意が必要です。
咬合力の影響が大きい場合、ある程度歯周病が進むと咬合の関与に対して、その外力の排除が大事になります。
動揺が大きくなってからの連結は固定は非常に有効で、スーパーボンドが長くこの座を守っています。動揺がひどく、根面が露出したケースでもそれらを連結すると驚く程長く機能できたりします。
最後の最後まで、抜かない方が良いのは当然です。
自分が患者さんだったら、そうしてもらいたいのですから。

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エンド

エンドは私の大好きな分野であり、得意と自認している分野です。
私の知り合いの歯科の中でも優秀なM先生は義歯が専門でしたが、彼に言わせると
あんな小さくてどうでも良いことをやっている人って変だ、ですが私にはエンドは楽しいです。
エンドは(1)根菅の中を綺麗にする、(2)根菅と根菅を超えた歯周組織との関係を良好にする、(3)根菅を超えた歯周組織の環境に変化を起こして、本来の治癒能力が働くようにして行く、と言う3つのことです。
さらに(1)根菅の中への貼薬、(2)乾燥、(3)キャナルス等根菅充填剤を綺麗に入れる
この3つに集約されます。
ずっと前に完成されていますので、それをきちんとやるのかどうかの問題であって、既にエンドは完成されていますので、新しいやり方を探すのではなく、すでにあるやり方を丁寧にマスターすることが大切です。
削りすぎるのは感心しません、根充が足りないのもダメですが、長いのはもっとダメ、乾燥しないのは手抜きで、レンツを使わないのは手抜きです。
根充では必ず仕上げにペーパーポイントでの乾燥とレンツロを使った根菅内への塗布をやりましょう。
やらなければ、後で悪くなることは確実です。
基本をさがして守らないといけない基本を見つけてそれを大切にしましょう。

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補綴

Cr−Br

ブリッジは各々の歯の表面積が違うと壊れたり、取れやすいところです。
インプラントを上手に併用して設計する、キー&キーウエイを上手に使って設計すると将来的に修理がやりやすい、力学的に無理がないようになりますので、間違っても天然の綺麗な歯をむやみに削らないで欲しいです。もしやるなら、メインテナンスを含めて、ずっと自分が責任もてるのか考えないといけません。
悪くない歯を散々削って、お金とって、被せて、上手く行かないのは知りませんという歯科医に会うことがありますが、犯罪者のようで非常に残念に思います。
またそんな人は言い訳が上手く、本音を決して言わないので、患者さんが見抜けないと思いますが、患者さんの貴方が望んでも、なるべく回数が少なく、費用が安く、歯を削らない方針を立ててくれる歯科医に出会うなら、その人は貴方が大切にすべき歯科医です。

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義歯

義歯の歴史は長く、工夫すれば素晴らしい義歯を作ることが出来ます。
マイオモニターは必須の機械です。
私のクリニックでは自費の義歯は必ずマイオモニターを使って顎位を決めて、印象でも歯肉、頬粘膜の移行部分、可動粘膜を見分けるために使います。
上顎はアーラインの所はその奥を出来れば三日月に削って、中央は上顎骨があるので少しだけ、その左右に凹んだ形で模型を作ってここを後縁にして下さい。
上手に作った義歯では上の歯は引っ張っても簡単に取れませんし、下の義歯は唇の圧を排除すれば綺麗に顎に吸着しているものです。
マイオモニター以外ではそうした義歯を作ることは出来ません。
断言してしまいます(笑)。

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外科

軟組織

軟組織の外科は頻度としては
少ないですが最初は難しいと思います。
有益なのは、上唇小帯を切除して永久歯1,1がコンタクトするようにする
根治の時の歯肉切除、埋伏している8番のエキスト、エキストしてから、抜歯創を綺麗にする処置辺りでしょうか。
特殊な例としては、顎関節の中を洗浄して関節空内の軟組織を洗う方法が有ります。

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硬組織

あまり触ることは少ないと思います。
しかし、解剖は大事な知識です。

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矯正

矯正専門医の矯正

だいぶ変わってきました。
印象を取らないで写真で模型を作り、矯正治療後を予測する事はもう実用段階です。

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一般開業医の矯正

難しいと思います。
非常に価値があるのは、乳歯から永久歯に移行するときに、少しCを削って2番が生えやすくする処置だと思います。
Cを抜髄してもやります。
矯正の先生に紹介しましょう。

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余白

審美

都心部では審美を謳っている歯科医院がありますが、 審美は当たり前のことであって、削らなくても良い歯を削ってしまう歯科医がいますので、そんな歯科医にはなってもらいたくないですし、そんな歯科医を避けてもらいたいし、歯科医師全体の力量、勉強、人格が向上してもらいたいです。
歯科医師は、歯科に関して医師でなければいけないのですから、自分だったらそうしてもらいたいと思う診療を提供するのは当たり前、どうしたら、安く、快適に、チームワークよく、永続的に出来るのか、それが開業した歯科医師の課題であって、どうしたら儲かるのかは、開業する前に、歯科医師になる前に、大学に入る前に、よく自分自身と相談してその回答を持ってプライドを持って、患者さんの為に社会貢献してください。優秀なドクターが、女性問題、金銭問題を引き起こすと悲しくなります。
女性の歯科医、医師にも人格的に?と思う人はいるものです。
患者さんは、見抜くのは大変です。
でも、原則はあります。
なるべく治療しないで、お金がかからないで良い結果になることを考えてくれる、あなたの体を自分の体以上に大事にしてくれる人がいたら、そして腕がよかったら、貴方は幸せな人です。

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余白

インプラント

インプラントは歯が無いところに、歯を作るのですから、画期的な治療です。
しかし、指を一本医師が作れるでしょうか、難しい処置です。
インプラントはどんどんやろうとするような治療ではなく、歴史が長い義歯でも大丈夫、ブリッジでも出来るけど、インプラントならさらに素晴らしいの順番で考えることです。
義歯や、ブリッジが出来ない歯科医はインプラントも出来ません。上手な歯科医はなんでも上手ですから、どれでも良い結果をそれなりに出せる歯科医になって下さい。その上保険のルールを上手に使える歯科医であって、120%患者さんの為に歯科医療をやって下さい。100%では欠けることがあるので、120%を目指して、少々スタッフの出来が悪くても、少々患者さんが身勝手でも、少々嫌なことがあったりしても、でも100%を欠けることが無い治療をやりましょう。
そんな先生は決して赤字になりません。
患者さんが沢山来すぎるので、「すみません、今日はもう一杯です」と断れる歯科医として生きてゆきましょう。
そして、人類が到達した人工の歯である、インプラントをすすめましょう。
インプラントが上手く行けば、上手く行って当たり前ですが、素晴らしい世界が待っています。
新しい歯が生えてくるのですから、今までの素晴らしい義歯で、今までの素晴らしいブリッジで到達できない世界が待っています。

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余白

咬合

マイオモニターに尽きます。
咬合の位置はだんだん変化して行きます。
ですから、移りゆく経過の中で現在の咬み合せがあるのだととらえれるようになって下さい。咬合紙で測れる世界ではなく、基本的に軸がずれている人がたくさんいます。こんな方は咬み合せの位置が定まらないで体の動きそのものが不安定だったりします。不定愁訴でおかしいという事で調べたところ咬合の位置が1センチずれているような人さえいます。この方は長年地下に潜って体を捻って配管の仕事をしている方でした。
こうした患者さんを治せるのは、歯科医師しかいません。
ところが、肝心の歯科医の中で顎関節症に自信がある、咬み合せに自信がある、という歯科医が非常に少ないのが現実です。
マイオモニターはケチな厚生省さえも顎関節症に効果があるとして、長年保険で認可しています。恐ろしく点数は低いのですが、これが使いこなせないのでは保健医としての技能が足りないことになるので、多くの歯科医が使いこなせる当然の技術として使えるべきことです。歯科医師が咬み合せのスペシャリストでなくて、誰がスペシャリストになるのでしょうか?毎日咬み合せを合わせてから金属をセットしているのに、患者さんの言うようにするしか出来ないのでは足りません。素人の患者さんの判断に左右されない、その先のかみ合わせが見えていないのでは、プロと呼べるレベルの診療は出来ないのではないでしょうか。
こうしたことが、大学の学生教育の中に組み込まれる日がやってくるといいな、と思います。咬合を自由に動かせると、歯科医療が立体的になって来ます。逆に自由に動かせないと、おどおどして現状を踏襲するしかないので、自信が持てません。

エンドと咬合、この2つはアンダーグラジュエーションをもっとずっと充実すべきだと思います。この2つこそ歯科医師の本領発揮の分野であって、実際の臨床でもこれを充実しないと歯科医としての必須の技量が足りてないという事になります。

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余白

おわりに

ここまで読んでいただいて有難うございます。
今日は平成29年7月12日です。
今まで同じ場所で開業して約30年、歯科医師になって35年の年月が経過しました。
ここまで書いて振り返り、少しホッとしています。
歯科医師として私の歴史は、
1、鶴見大学学生時代に勉強が楽しくてしょうがない充実した時代、
2、東京医科歯科大学の保存科第1の医局員になった時代、
3、大学を去って社会人として自立した時代、
4、沖縄で自然を満喫して勤務医として働いた時代、
5、銀座で勤務医の時代、
6、開業して自分のやりたい診療をしたいと開業したけど経営や人事に悩み、ストレスの中にいた時代、
7、改めて大学に戻りたい気持ちもあって医科歯科保存科第3の医局員になった時代、
8、やりたい研究に知見を得て改めて大学をあとにして、診療所としての自社ビルを手に入れてからの時代、
9、マイオモニターを診療に取り入れて診療体系が変わってからの時代、
10、インプラントでエンドポアに出会ってからの時代、
11、診療室の隣地に土地を手に入れて駐車場が6台にまで増えて拡大してからの時代、
12、父親が亡くなり家族関係に変化が起こった時代、
13、最新のCT、パノラマが導入されて診療に足りないものが無くなってからの時代、
14、スタッフが充実してさらに素晴らしい歯科医療が出来るようになった今の時代、
こんな風に思い返すことが出来ます。
診療所は生きていて変化してゆきます。
この先も、歯科医として、院長として、一人の人間として、人生という軸の上で試行錯誤を繰り返して行くのだと思います。
若い時にはジタバタして先は全く見えませんでした。
今は振り返りも、これからの事も落ち着いて考えることが出来る時代にいます。
経験を積んで、分からないこと、出来ないことは無くなってきました。
でも、今は、10年前に一人で30人診療したようなことは無理です。
でも私は患者さんに対して、今までも、これからも常に味方です。
どんなに今が悪くても、今よりも必ず良く出来ます。
出来ること、出来ないこと、むつかしいこと、費用がかかること、色々有りますのでそれは相談です。20点、30点の状態を60点にするのは難易度が高くなくても、既に70点の人の状態を80点にするのはむつかしい時が有ります。
現在の材料、保険のルールでは一度にはゴールには向かえない時も有ります。
でも私自身進歩を続けたいです。
歯科医師という天職に出会えて、先祖に感謝です。
指導していただいた恩師に感謝です。
支えて頂いて来た、スタッフ、業者さんに感謝です。

あと、10年は歯科医師をやりたいと思います。もちろん出来れば15年でも、20年でもやりたいですが、それ以上は多分無理です(笑)。
そろそろ自分を振り返り、今までのまとめをしても良いのかなと思い、こうしたタルムードを作ってみました。
このタルムードは一切隠し事のない、私自身です。
読んでいただき本当に感謝です。

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